狩猟罠用IoT機器と自動で連携・QRコードのシールを簡単出力
狩猟関連機器・サービスの企画・開発・販売を行う株式会社huntech(読み:ハンテック)は、2019年5月7日に、安全なジビエの流通管理を実現するトレーサビリティシステム「ジビエクラウド」の提供を開始する。
本サービスは、ジビエを取り扱う食肉処理施設向けのクラウドサービスで、農林水産省の定める「国産ジビエ認証制度」(※参考)に準拠した形で、個体ごとの捕獲・加工情報の登録、製品ラベルに表示するためのQRコードの作成が可能。
登録した情報を開示することで、安全性を重視する消費者に信頼性の高いジビエを安定して供給することが可能になる。huntechでは、野生鳥獣被害が深刻な自治体等を中心に本サービスの導入を進め、2019年末までに、40の処理場への納品を目指す。
※参考:農林水産省・・・「国産ジビエ認証制度」の制定について(平成30年)
http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/tyozyu/180518.html
『ジビエクラウド』の特徴
1. 捕獲情報と自動連携し、肉の品質・価値向上
ジビエにおいて、捕獲後のプロセスは品質に大きな影響があるが、スマートトラップとの連携を活用し、通知後に即回収・処理することで高品質なジビエを安定的に調達することが可能になる。
さらに、捕獲~加工のプロセスが可視化されることで消費者からの信頼が上がり、捕獲場所まで保証されることで地域のブランディングに繋がるだけでなく、地域の一次資源の有効な活用と自律的・持続的な獣害対策も可能である。
huntechでは、19年度中に都内のレストランと連携したジビエイベントの開催や、ジビエクラウドに対して消費者・レストラン向けの情報配信・販売機能の追加を予定している。
2. 簡単に導入・操作が可能で現場スタッフへの負荷が小さい
画面や操作方法がシンプルなので、スマートフォンやPCの操作に慣れていない人でも簡単に導入することができる。また、専用アプリやシステムのインストールが不要でWebブラウザから利用可能なため、パソコン・携帯電話・タブレットなどの環境を問わずに利用可能である。
また、スマートトラップの捕獲データを自動で連携することから個体情報の登録の手間がかからない。QRコードは専用の出力機を必要とせず、家庭用のシールプリンターで印刷が可能な上に、「国際ジビエ認証制度」で必要な書類の作成も容易である。
3. 行政とのデータ連携が容易
現在、獣害対策の各施策について、データがアナログで管理しにくいことは大きな問題になっている。ジビエクラウドでは、ユーザーの権限管理が容易なため、行政が一括購入したり、購入した加工処理施設が閲覧権限を行政担当者に付与することで、リアルタイムでのデータの共有が可能である。デジタルデータを共に活用することで、捕獲事業者・加工処理施設・行政が一丸となった施策の実行が可能となる。
機能・製品概要
・個体ごとの捕獲・加工情報の登録
獲物の捕獲場所・捕獲日時や、性別・年齢などの個体情報、重量・解体日時・加工者などの加工情報を登録することが可能である。スマートトラップを利用している場合は、捕獲情報はスマートトラップから自動連携される。
・QRコードを用いた消費者向けの情報配信
製品ラベルに表示するためのQRコードを作成し、一般的な汎用シールプリンターで簡単に印刷し、商品に貼り付けることができる。消費者は、QRコードを読み取ることで、手軽に個体情報を確認することが可能である。
・製品名:「ジビエクラウド」
・発売日:2019年5月7日
・初期費用:50,000円/処理施設(税抜)
・月額費用:4,000円/処理施設(税抜)
※ 処理施設内のアカウント数には制限なし
【今後の展開】
huntechでは、野生鳥獣被害が深刻な自治体等を中心に本サービスの導入を進め、2019年末までに、40の処理場への納品を目指す。また、加工したジビエをレストラン・一般消費者に販売するためのプラットフォームの整備を進めるとともに、都内のレストランとの連携により、ジビエや一次資源を活用した地域ブランディングの支援事業を拡大する。
■問い合わせ先
株式会社 huntech
URL:http://huntech.jp/
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