ドローンによるスマート農業
株式会社スペースワンと株式会社富久山自動車学校は、スマート農業分野での「産業用マルチローター」の普及・利活用の推進を目的とし、安全な操縦と正しい知識を持った人材を教育・育成するため、「ジャパンアグリサービス福島教習所・整備事業所(一般社団法人農林水産航空協会認定)」として農業従事者向けのスクールを開校する。
各種ドローン事業を展開する株式会社スペースワンと株式会社富久山自動車学校(全国自動車学校ドローンコンソーシアム加盟)は、IoTの代表的な存在である農薬散布用のマルチローター(産業用ドローン)の普及・安全な運用・人材育成を目的とした【ジャパンアグリサービス福島教習所・整備事業所】を開校し、ドローンによるスマート農業の推進を目指す。
なぜ自動車学校が?
近年、ドローンの機能が向上し多様化したことにより、活用の幅が広がり、操作方法など技能や知識、安全な運用を学びたいというニーズが増えている。
従来、「陸の安全(交通安全)」と「車の知識・操縦」を指導してきた自動車学校の教育のプロである指導員が、教育現場の実績とノウハウを「空の安全」と「ドローンの知識・操縦」へ転じ、新たな分野の人材育成と産業を生み出す。
高齢者講習に参加した農家の声から、富久山自動車学校では既存のドローンカリキュラム以外にも産業用マルチローターによる農薬散布の人材育成を行うことが地域農業の課題解決の一助になると考えた。
農業の課題
・少子高齢化による後継者不足
・農業就労者の高齢化(平均年齢66.6歳)
・生産性の低下 (コスト:燃油高騰・インフラ)
農林水産省も農業分野でのドローン(小型無人機)の普及計画を公表するなど、少子高齢化の労力不足や生産力低下を問題視し、積極的にIoTを農業に取りいれることを推奨している。
現在配布可能な登録農薬646を1.3倍の846剤に、散布面積も2万ヘクタールから4年間で約50倍の100万ヘクタールを目指す方針となっている。
産業用マルチローターによる農薬や肥料の散布、種まきなど農作業の省力化につながり様々な課題解決につながると期待が高まっている。
ー「農業用ドローンの普及拡大に向けた官民協議会」よりー
農薬散布用ドローン(DJI社製:Agras MG-1)
液体の農薬、肥料および除草剤の様々な散布を高精度に適正な割合でおこなうために設計されたオクトコプターで、効率性と管理等力がさらに向上。
・粒剤にも対応
・散布時間1分/1kg/1反
・万が一の安全着陸機能
・国際基準の防塵・防滴性
●作業負担の軽減:ドローンの持ち運び・操作が容易で使用後の手入れも簡単
●作業時間の短縮:準備から産業完了まで人の手による噴霧の1/5の時間。1ヘクタールを約10分で散布
●高い機動性:様々な大きさの圃場に対応。中山間部や狭小地でも利用可能
●正確な散布:レーダーが地形を認識し一定高度を保った低空飛行。農薬を均一かつ精密噴射
●コストの削減:散布ムラによる薬剤コストも削減可能。
スクールに関して
■本校(郡山市)とJヴィレッジ校(楢葉町)の2校を同時開校。
本校:東北最大級の屋外ドローン専用練習場で実技指導を受けられる。
Jヴィレッジ校:日本サッカーの聖地で合宿型講習を行い、全天候型ドームで存分に散布練習可能。
■教育カリキュラム
・5日間コース(ドローン・ラジコンヘリの事業従事者の方は3日間コースとなります。)
・9:00~17:00(60分休憩含む)
・50分1コマ
【座学】
●運用管理(基本知識・法令など)
●散布飛行知識(機体性能/知識・点検項目など)
●農薬/作物に関して(適正利用・安全評価・病害など)
【実技】
●飛行技能(点検・整備・飛行技術など)
●飛行訓練(応用飛行技術など)
●実機飛行訓練(農薬タンク取扱い・散布など)
■ライセンス(産業用マルチローターオペレーター技能認定証)
学科試験・技能試験に合格した修了者に〈一社〉農林水産航空協会認定オペレーターとしてライセンスが発行され、農薬散布に関わる諸申請を教習所が代行し、負担なく実務に専念することが可能。
その他にも年1回の定期点検・ソフトウェア等のバージョンアップ・定期的な技術指導・故障時の代行散布等、安心のアフターケアで皆様の農業をサポートする。
■開講 第1期は本校にて開講。8月下旬(予定)
開校式典
日時:2019年 7月 13日(土) ※雨天中止
受付:13時00分〜
式典:13時30分〜14時30分 約1時間(祝辞・スクール概要説明等・テープカット・デモ飛行)
会場:郡山ドローンパーク http://u0u0.net/L0Vt
住所:〒963-0713 福島県郡山市中田町 高倉字高太郎内144
〈お車〉郡山駅より 15〜20分 郡山東IC下車 20分
〈バス〉郡山駅出発 柳橋行き・小野行き 高倉舘下車 徒歩10分
★なお式典後に同会場「郡山ドローンパーク2周年記念イベント」開催予定
スマート農業に向けて
農業の担い手不足問題によって農地の大区画化が進んでいる日本において、ドローンによる正確・安全な農薬散布方法は、労力不足の課題を解決し今後の次世代農業の土台となり、非常に大きな役割を果たすと確信している。当事業により産業用ドローンの可能性を広がり、地域の農業が活性化し、福島の食と農業の発展に貢献できればと考えている。
■その他関連情報
株式会社スペースワン 福島ドローンスクール
https://fukushima-drone.com/
株式会社富久山自動車学校 福島ドローンスクール 郡山校
https://koriyama.fukushima-drone.com/
郡山ドローンパーク
https://koriyamadronepark.com/
DJI Agras MG-1
https://www.dji.com/jp/mg-1s
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