より安全で効率の高い農薬散布ドローン「AGRAS T20」の国内販売を開始

DJI JAPAN 株式会社は、高性能農薬散布用ドローンの新製品「AGRAS T20」(以下、T20)の国内販売を開始した。T20販売開始に伴い、既存製品「AGRAS MG-1シリーズ」の価格改定を実施する。

DJI JAPANは、2017年3月のAgras MG-1シリーズ販売以来、農薬散布用ドローンが日本の農業現場で信頼性の高い農業ドローンとなるようさまざまな機能追加や整備工場、教育施設の整備を進めてきた。

日本の農業従事者の減少が見込まれる中、スマート農業に活用できる最新のドローンT20には、強力な性能と優れたスプレー効果を兼ね備え、広大な農地や果樹園などの地形上空を自律飛行で作業することができる。

また、全方向デジタルレーダーを搭載することでより安定飛行と安全運用を実現できる。

「AGRAS T20」の特長

全方向レーダーによる障害物回避
T20は、全方向デジタルレーダーを搭載し、農地の障害物を全水平方向から検知する。また、さまざまな地形上空を飛行しながら、自動で障害物回避ができるため、高いレベルでの安全運用を実現する。

さらに、T20はリアルタイムFPVカメラと2つのサーチライトを搭載し、夜間でも包括的なライブビューを提供する。

16リットルの薬剤タンクとノズル電子制御
T20は、日本仕様の16リットル薬剤タンクと最大7メートル散布幅を特徴としている[3]。 噴霧効率は、Agras MG-1P RTKと比較すると約2倍になっている。

T20には精密スプレーモジュールに多くの改善と最適が施されている。8つのノズルと4つの大容量ポンプを搭載し、最大で毎分6リットルの散布が可能である。

また、4チャンネルの電磁式流量計を新たに搭載することで、4本のホースをそれぞれ監視・制御し、各ノズルの効率的な流量率を確保することで、ムラのない農薬散布を実現している。

ムラのない農薬散布

ムラのない農薬散布

優れた耐久性と改良された機体は保護等級IP67
T20の機体全体構造も最適化され、強度は30%向上し、メンテナンスや整備の負担も大幅に削減されている。

T20には、デュアルIMU、デュアル気圧計、GNSS+RTKデュアル冗長システムが標準装備され、すべてのコアモジュールは、保護等級IP67に対応し、機体本体を洗浄する際の水しぶきにも耐えることができるため、水を使った清掃が行える。

Agrasスマート送信機2.0
T20には、次世代のスマート送信機が装備されている。5.5インチ高輝度スクリーンは、強い日差しの下でも視認性が高く、外部バッテリーパックに対応することでバッテリー寿命が2倍になった。

また、RTK高精度な測位システムとRTKドングルにより、センチレベルの精度を達成することも可能になっている。

粒剤散布システム2.0
大容量20リットルのタンクに最大16キロの粒剤の積載が可能である。最大で毎分15キログラムまでの散布により、粒剤散布システム2.0はT20の作業効率を劇的に向上させている。

穀物の種子が0.5 cm〜5 cmサイズの直播栽培では、粒剤散布システム 2.0を使用すると、手動での作業に比べ、約70倍7の速さで作業をすることが可能である。

この改良された播種システムは、牧草地の再播種や粒状肥料散布、水田養殖用の魚やエビへの餌やりなど、さまざまな適用シーンで利用できるように設計されている。粒剤散布装置の取り付けは、3分以内で完了するため、いつでもすぐに作業に取り掛かることが可能。

価格と販売時期
T20の本体価格は約160万円。T20は、全国のDJI農業ドローン代理店で予約を開始。販売価格については、下記より問い合わせることができる。
https://www.dji.com/jp/where-to-buy/

T20の新機能や特徴についての詳細情報は、https://www.dji.com/jp/t20 でご覧いただける。

既存製品AGRAS MG-1シリーズの価格改定
AGRAS MG-1S ADVANCED:約1,000,000円(本体のみ)
AGRAS MG-1P RTK:約1,300,000円(本体のみ)

◆問い合わせ
DJI JAPAN 株式会社
https://www.dji.com/

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