AGRIST、日本各地でのピーマン自動収穫ロボット普及に向け、大分県で実証実験を実施

農業ロボット開発のAGRIST株式会社(以下 アグリスト)は自社で開発したピーマン自動収穫ロボット「L」の実証実験を大分県、および大分県のピーマン農家と実施した。

今回の実証実験を通じて得られた、ロボットが現場で実働する際の課題や要望を今後のロボットの開発・改良に取り入れることで、顧客が求める最高のロボットの全国展開を目指す。

実証実験の背景

本実証では、アグリストが開発したピーマン自動収穫ロボット「L」を大分県農林水産部と共同で「大分県の多くの農家で用いられているピーマンの栽培方法に適しているか」や、現段階のロボットに対して次なる課題は何か、といった点を検証した。

ピーマン自動収穫ロボット「L」詳細

農家の声を一番近いところで聞き、「収穫ロボットが必要だ」という声を反映させ生まれたのが、自動収穫ロボット「L」である。

高齢化により収穫の労働力不足が要因で収益率が下がるという農業課題に対して、構造も機能もシンプルにすることで低価格での提供を実現し、取りこぼしや木の弱体化を軽減することで収穫量と農業所得の向上を目指して開発した。

ロボットの詳細:https://agrist.com/products/robot

◇吊り下げ式移動
ハウス内に設置したワイヤー上を移動する。従来の開発されていた農業用ロボットは、地面を走行するモデルが多くを占めていたがワイヤー上を移動することで、ぬかるみや落ち葉などの障害物でロボットが動かなくなるといった問題も解消する。さらに、地面にレールを引く必要がなく、初期工事の簡素化が可能である。

◇独自機構の収穫ハンド
従来の農場で収穫後におこなっていた余分な茎を切り取る作業を、収穫作業と同時にロボットが自動で行う。
※特許取得済(出願番号:特願2021-509934)

◇データ収集
さまざまな状態のピーマンの画像データを収集・蓄積することで、将来的にAIがデータを分析し、病害の警告や収穫量の予測などを行うサービスの提供を目指している。(2022年3月サービス提供開始予定)

実証実験の概要

今後の展開

さまざまな都道府県や地域と連携し、それぞれの地域の栽培方法や品種などの特徴を把握し、対応できるようにロボットを日々アップデートしていく。また、本実証で明確になった課題の改善により、農家にとって最高の製品へと開発・改良し、日本全国への展開を目指す。

問い合わせ
AGRIST株式会社
ロボットの予約に関して: https://agrist.com/lp/
HP:https://agrist.com

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