TechMagicとキユーピーが惣菜盛り付けロボットの共同開発を開始

テクノロジーによる持続可能な食インフラの創造に取り組むTechMagic株式会社(以下 TechMagic)は、キユーピー株式会社(以下 キユーピー)と「惣菜盛り付けロボット」について共同開発を開始することに合意した。

昨年度キユーピーが実施事業者として採択された「令和2年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(食品製造分野)」において、TechMagicはキユーピーのパートナー企業のひとつとして惣菜自動盛り付けロボットのアーム、ハンド等の研究開発を担当した。

本開発合意ではその事業での検討結果より明らかになった、技術課題を解決することを目的に、共同開発を進めるものである。2023年の惣菜盛り付けロボットの実用化を目標に、TechMagicとキユーピーが連携を密にして研究開発を進めることに合意したものとなる。

※経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2019年に立ち上げた「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」を引き継ぎ、「ロボットフレンドリーな環境構築のための取組案」を、ユーザーの業務プロセスや施設環境等に具体的にビルトインしていくことを目的とした事業。

惣菜工場において、前処理や加工の作業では機械化が進む一方で、盛り付け作業には未だに多くの人手が必要とされている。充填機などの既存のソリューションでは、多種多様な惣菜の容器への盛り付けを汎用的に行うことは難しく、大がかりな装置となり導入費用も高額となってしまう。

また、ロボットアームのような汎用機械を用いる新たな方法でも、ポテトサラダのような不定形の惣菜を人間のように素早く正確に計量して盛り付けること自体が技術的に非常に難しく、既存のロボット製品のインテグレーションによる実現は困難である。

TechMagicとキユーピーは、ハードウェアとソフトウェアの両面からアプローチすることで、この課題を解決しようとしている。

TechMagicはさまざまな惣菜を定量取得しやすいロボットハンドと、画像等のセンサ情報から定量の惣菜を取得するソフトウェアを開発している。

キユーピーは惣菜の製造技術についての幅広い知見からこれらの技術を評価検証しつつ、実用可能な形へと発展させていく。両社の技術により実用的で低価格な惣菜盛り付けロボットを実現し、惣菜工場の人手不足解消を目指している。

◆問い合わせ

TechMagic株式会社
https://techmagic.co.jp/

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