グローバル電子株式会社は、灌漑給水自動化ならびに作物の生育環境最適化・収量最大化のための一体型プラットフォームサービスを手掛ける米国のスタートアップ企業「FarmX, Inc.」（以下 FarmX社）に2017年より出資し、FarmX社が農場に設置するIoT機器類の開発に協力している。
このたび、「点滴灌漑パイプ用水圧センサ」「土壌水分センサ」「圃場ワイヤレスセンサネットワーク機器」の3機器について、同社製造子会社であるグローバルマイクロニクス株式会社での量産体制が整い、出荷を開始した。
出荷開始製品／使用イメージ
◆点滴灌漑（ドリップイリゲーション）パイプ用水圧センサ
広大な農場に張り巡らされた灌漑用の水パイプの水圧を監視し、適切な灌漑が行われていることをモニタするセンサ。
◆土壌水分センサ
圃場の地中に垂直に埋設し、4つの深さの土壌水分量を同時計測することで、灌水を過不足なく制御するためのセンサ。
◆圃場ワイヤレスセンサネットワーク機器
複数のセンサからのデータを低電力で収集/無線送信し、LTE基地局を経由してクラウドに伝える電池駆動型無線ユニット
同社はFarmX社への出資と高性能高品質のIoT機器の提供を通じて、米国等における精密農業の普及、収益化に貢献していく。
2023年にはFarmX社向け製品でおよそ8億円の売上を見込んでおり、2020年7月より稼働を開始する石川県金沢市のグローバルマイクロニクス新工場に増産体制を整え、需要増に対応する。
なお、FarmX社は、2020年4月に株式会社クボタからの出資を受け入れている。
◆問い合わせ
グローバル電子株式会社
https://www.gec-tokyo.co.jp/
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