【書籍】2030年のフード&アグリテック -農と食の未来を変える世界の先進ビジネス70-

この度、同文舘出版より農業の効率・収益性を高める新しい手段として注目されているアグリテックに焦点を当て、2030年の日本農業を展望した「2030年のフード&アグリテック -農と食の未来を変える世界の先進ビジネス70-」が発行された。

フード&アグリテックの5分野を先進事例を交え解説

本書は世界的に成長が著しい「フード&アグリテック」をNAPA(野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社)独自の視点で、次世代ファーム、農業ロボット、生産プラットフォーム、流通プラットフォーム、アグリバイオの5分野に区分けし、各分野の市場動向と先進事例、2030年までの市場規模予測と事業展望を示す。

第Ⅱ部先進事例では、世界の先進スタートアップ/企業70社の訪問調査に基づき、会社概要や事業概要、ビジネスモデル図、今後の計画、特徴・イノベーションを各社2ページでまとめている。

海外先進事例では、昨年ナスダック市場に上場した植物肉開発のビヨンド・ミートをはじめ、米国のユニコーン企業であるFBN(米国最大規模の農業プラットフォーマー)やギンコ・バイオワークス(MIT発のゲノム編集スタートアップ)、

中国を代表するユニコーン企業のDJI(世界シェア7割のドローンメーカー)やメイツァイ(中国最大規模の食材ECプラットフォーマー)、アリババ子会社で次世代スーパー(ニュー・リテール)を展開するフーマネットワーク、

イスラエルでデジタル/ロボティクスの技術開発を先駆けるテヴェル(収穫ロボットメーカー)やアフィミルク(酪農プラットフォーマー)、シード(植物工場メーカー)、ハーゴル(昆虫食スタートアップ)、

欧州のフードテックを体現するモサ・ミート(培養肉開発)やノヴァ・ミート(3Dフードプリンタ開発)などを取り上げている。

筆者は、フード&アグリテックの2019年の国内市場規模を2,526億円と推計しているが、2030年には1兆6,351億円に拡がるものと予想している(今後10ヵ年の年平均成長率(CAGR)は16.7%)。

その意味では、本書は食に携わる企業関係者はもちろんのこと、異業種企業での「新規事業」の検討に役立つ内容となっている。

目次

第Ⅰ部  黎明期を迎える
フード&アグリテック市場
1 フード&アグリテックと第三次農業革命
2 フード&アグリテックの市場概要

第Ⅱ部  フード&アグリテックをリードする世界の先進スタートアップ/企業70社
1 次世代ファーム[16社]
2 農業ロボット[11社]
3 生産プラットフォーム[13社]
4 流通プラットフォーム[10社]
5 アグリバイオ[20社]

第Ⅲ部  フード&アグリテックが促す農と食のデジタルトランスフォーメーション(DX)
1 フード&アグリテックの市場展望
2 フード&アグリテックと2030年の日本農業

著者

佐藤 光泰(さとう みつやす)
野村アグリプランニング& アドバイザリー株式会社 調査部長 主席研究員
石井 佑基(いしい ゆうき)
野村アグリプランニング& アドバイザリー株式会社 調査部 副主任研究員

問い合わせ
同文舘出版株式会社
https://www.dobunkan.co.jp/

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