Eco-Pork、東京工業大学と養豚領域における共同研究を開始

株式会社Eco-Pork(以下Eco-Pork)は、国立大学法人東京工業大学と共同研究契約を締結した。

本共同研究では、東京工業大学 環境・社会理工学院 助教 大橋匠氏らとともに、人間中心デザインの見地から生産現場でのスマート養豚技術の普及促進要因および消費者の行動変容促進要因を明らかにしていく。

右:東京工業大学 環境・社会理工学院 助教 大橋匠氏
左:株式会社Eco-Pork 取締役経営戦略統括責任者 鈴木健人(2016年数学科卒)

Eco-Porkは、誰もが安心して豚肉を楽しむ未来を守ることをミッションに、豚肉の安全・安定供給と養豚産業の環境負荷低減を実現すべく、養豚業界にICTによる情報可視化ツール「Porker」の提供、IoTセンサや体重・体調測定カメラの開発・提供を行うなど、養豚農家の作業効率改善・生産性改善・疾病対策等へ取り組んでいる。

主力事業である養豚経営管理システム「Porker」は、14もの販売提携先の協力を受け、全国に販売を実施しており、沢山の農家様から評価を得ている。

共同研究について

国内の養豚現場では、高齢化による離農や若者の農業離れによる担い手不足が深刻な問題となっており、スマート技術を効果的に養豚現場へ導入しながら省力化を図り、生産性を高めていくことが欠かせない。

また、家畜の生体情報の把握・管理を行うスマート技術は、家畜の快適性に配慮した飼養や畜産物の品質担保を可能にし、消費者に対しても安心安全な商品を提供することに繋がる。さらに、生体情報に基づき限られた資源を有効に活用することで、環境負荷低減にも貢献できる。

本共同研究では、以上のようなスマート技術を養豚現場へ普及させる上での機会と障壁を明らかにすることで、持続可能な未来の養豚業の実現に貢献する。

具体的には、①生産現場におけるスマート技術採用の促進/抑制要因、および、②スマート技術を活用し生産された畜産物の消費行動促進/抑制要因を明らかにしていく。

さらに、対象となる人々や現場のニーズを汲み上げて、ニーズに基づき問題を解決するプロダクト/サービスをデザインする「人間中心デザイン」という考え方に基づき、生産者にとって省力的な養豚管理手法のデザインを目指す。

共同研究パートナー・大橋氏プロフィール

2018年、東京工業大学博士後期課程および技術経営専門職学位課程修了。博士(工学)、技術経営修士(専門職)。2018年より同大学 環境・社会理工学院 助教を務める。2

019〜2020年度には、スタンフォード大学Center for Design Researchで客員助教を務めた。博士後期課程では、電子デバイス研究に従事した傍ら、技術を社会へ如何に実装するかに興味を持ち、現在では、畜産、介護、災害避難などさまざまな領域で人間中心デザインの実践と研究を行う。

畜産関連では、アジアの食を支える持続可能なスマート畜産の普及を目指し、主に日本及びタイをフィールドに、肉牛・乳牛を対象とした研究を行ってきた。

本共同研究においては、肉牛・乳牛領域での取組を参照しながら、新たに養豚領域におけるスマート畜産の機会と障壁を明らかにしていく。

Eco-Porkは、本共同研究を通して以下2点を実現させていくとしている。

■生産現場でのスマート養豚技術の普及要因を明らかにし、Porkerシリーズの拡販及び生産者の更なる効率化を実現

■豚肉消費者の行動変容促進要因について研究を進め、日本の豚肉消費のこれからを再定義し流通・生産現場へのフィードバックしていくことの実現

Eco-Porkは、ICT/IoT/AIの技術を活用した「養豚自働化」の更なる普及を進め、養豚農家様や豚肉市場全体の課題解決に邁進していく。

◆問い合わせ
株式会社Eco-Pork 
https://www.eco-pork.com/

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