苦しむスイカ農家の流通課題を解決するため、スイカマニアが立ち上げた、モール型ECサイト「あまいスイカ」が4月29日にオープンした。
“スイカは夏の果物” というイメージがあるかもしれない。しかし、品種改良が進んだことや、農家さんの技術向上のおかげで、今は季節に関係なく美味しいスイカを食べることができる。
スイカ業界は今、危機に直面している。ただでさえ、「後継者不足」や「こだわるほど儲からない」現状に苦しんでいたスイカ農家さん。国難とも言われているコロナウイルスの蔓延により、現在さらに追い討ちをかけられている。
スイカは「 追熟しない果物 」だからこそ、産地直送にこだわる
「”本当に美味しいブランドスイカ”を作ることができる、数少ない農家さんが今、生き残るために必死で戦っている。業界の未来を少しでも明るくしたい。」そう語るのは、熊本県出身で26歳の佐藤洸(さとうたける)さん。
佐藤さんはスイカマニアとして知られており、これまで全国各地のブランドスイカを食べ歩いてきたそう。そんな佐藤さんが立ち上げたサービス「あまいスイカ」では、厳選された極上ブランドスイカをインターネットを通じて農家さんから直接購入することができる。
「あまいスイカ」WEBサイト:https://amaisuika.com/
スイカを好きになったキッカケをくれた農家さんが、後継者がいない・儲からないことを理由に、スイカ作りを辞めたことが転機だったと佐藤さんは話す。ショックで3日くらい本気で落ち込み、それ以来、スイカ業界に貢献したいと思い始めたのだそう。
このサービスにより、農家さんは流通コストを大幅にカットすることができ、新鮮で完熟したスイカが購入者の元に直接届けられる仕組みになっている。
スイカは、メロンや洋梨・バナナなどの果物と違って「追熟しない」作物。デリケートな果物で、劣化も早いため”鮮度が保たれたまま”購入者のもとに届くことが特に重要なのだそうだ。
ブランドスイカ専門店「あまいスイカ」のこだわり
驚くべきことに、このサイトではスイカ関連の商品以外、一切販売できない仕組みになっている。出品できる農家さんにも、審査基準が設けられているため、審査に通過した限られた農家さんしか出品できないというこだわり具合。
まさに、スイカ好きの、スイカ好きによる、スイカ好きのためのサービスである。
スーパーにはなかなか並ばない、厳選された極上ブランドスイカ。これから一気に猛暑日がやってくる。夏を先取りして、自分へのご褒美に絶品スイカを食べてみてはいかがだろうか。
◆問い合わせ
E-mail:amaisuika_owner@yahoo.co.jp
コメントを残す